So-net無料ブログ作成

西村京太郎 27 終着駅殺人事件 [西村京太郎]

 東京ニュース通信社から発売されているTBSで過去に放送された「西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ」DVDコレクションから、09/04第一回発売の「終着駅殺人事件」を考えていきたい。1980年7月にカッパノベルスで発行された西村作品で、寝台特急「ゆうづる7号」が事件の舞台になっている。この中には携帯電話やFAXなどは登場せず、電話としては、一般の黒電話や公衆電話が登場している。 TBSでは2001年10月1日に放映された月曜ミステリー劇場で、寝台特急「はくつる」を舞台にしており、渡瀬恒彦の十津川警部、坂上二郎の亀井警部で進行する。こちらでは携帯電話が登場するが折りたたみではなくアンテナを伸ばして現場の刑事と本部との間での会話をしている。また、フロッピーディスクが登場している。 ウイキペディアによれば、テレビで放映されたのはこのTBSを含め全部で3回あり、一回目は1981年10月17日にテレビ朝日の土曜ワイド劇場の第一作として放映されたもの。残念ながら作品をみていないのだが、当時は「ゆうづる」がまだ運行していたため原作のままで撮影されたのだろう、当然携帯電話も登場していないはずだ。三橋達也の十津川警部、愛川欽也の亀井警部のコンビだった。第二回目がTBSで放映されたものだ。第三回は2013年1月6日にテレビ朝日55周年記念の土曜ワイド劇場で放映されたもので高橋英樹の十津川警部、高田純次の亀井警部で舞台は「あけぼの」になっている。この中では折りたたみ式の携帯電話やスマートフォンが登場する。「あけぼの」で事件が展開していく設定のため、3月16日のJRダイヤ改正により姿を消した寝台特急「あけぼの」とオーバーラップされた。小説の「ゆうづる」は1994年のダイヤ改正で完全に姿を消したため、他の寝台特急を舞台にする脚本となった。その時に携帯電話を時代に合わせて取り入れたのだろう。実際の小説と、脚本によるテレビ放映とを比較しながら眺めるのも楽しい。小説の「終着駅殺人事件」は、1981年第34回の日本推理作家協会賞長編賞を受賞した作品であることもお忘れなく。
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

西村京太郎 26 特急「おおぞら」殺人事件 [西村京太郎]

 東京ニュース通信社発売のTBSで過去に放送された「西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ」DVDコレクションから、2013/10/30第五回発売「特急おおぞら殺人事件」。    この作品は1987年4月から小説宝石に3回連載され、同年7月カッパノベルスとして刊行されたものだ。この小説では、「・・ファックスで道警に送っておきました・・」「・・向こうにファクシミリで送ったんです。・・」「・・モンタージュをすぐ北海道の道警本部にファックスで送った。・・」などファックスやファクシミリが登場する。西村作品では、ファクシミリの表現は1983年10月に小説現代に掲載された「L特急踊り子号殺人事件」に初めて登場する。 「ファクシミリ」は電波法施行規則第2条第1項第23号で、「電波を利用して、永久的な形に受信するために静止影像を送り、又は受けるための通信設備をいう」、と定義されている。法律では固い表現になっているが、写真や文字などを送受信する装置と考えればそう難しく考えることもないだろう。西村作品ではファックスやFAXなどいろんな表現がされているがいずれも同じ。実際の状況では、1980年に出先でファクシミリが使えるように公衆ファックスサービスが開始され、1982年には全国に普及していった。また、1981年には価格が10万円を切るA5版を当時の電電公社は発売し普及を図り、感熱方式から1983年には富士ゼロックスから熱転写方式による普通紙ファックスが、リコーからはトナー方式のファックスが発売されるなど新たな技術を利用した装置がG2からG3へと通信技術が変化発展していく中で製品化される時代だった。そして本作品が連載された1987年には村田製作所から低価格のM-1が発売され普及につながった。 一方、西村作品が映像として放送された2002年当時、ファックスは家庭にも浸透し熱転写方式の普通紙タイプが広く普及しコンパクトになっている。通信手段としては、ファックスばかりでなく携帯電話、メールも普及し通信手段も多様化してきた時代だ。技術とともに生活はますます便利になっている。
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:
メッセージを送る