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西村京太郎30 終着駅殺人事件 [西村京太郎]

 2016年7月27日の朝日新聞夕刊「時代のしるし」に「夜行列車 上京巡る人生模様」と題した西村京太郎氏のインタビュー記事があった。

 この中でトラベルミステリーというジャンルを始めたきっかけや十津川警部の名の由来などが記載されている。1965年に江戸川乱歩賞を受賞した作家でも流行作家になるために苦労されたのがわかる。

トラベルミステリーの最初は、1978年10月にカッパブックスから発行された「寝台特急(ブルートレイン)殺人事件」で、ブルートレインはやぶさを舞台に物語が進行する。光文社文庫版の解説で郷原宏さんが、西村先生の経歴やトラベルミステリーに至る経過などを記載している。

 さらに1979年8月にはカッパブックスから「夜間飛行(ムーンライト)殺人事件」、そして1980年7月にはカッパブックスから、第34回日本推理作家協会賞を受賞した「終着駅(ターミナル)殺人事件」が発行される。ブルートレインが廃止となった今とは隔世の感があり、新幹線もなく上野駅が東北方面への始発終着駅だった時代が懐かしい。上野駅の1階では今でも、始発駅のたたずみを残したホームがみられ、高崎線や宇都宮線などの列車の始発駅として活躍している。東海道線まで乗り入れる列車が増えた為、始発列車は少なくなったが、まだまだ健在だ。

 十津川警部については、1978年に週刊明星に連載された「イブが死んだ日」で結婚を考えていた岩井妙子が死亡し、「夜間飛行殺人事件」の中で、40歳の十津川が35歳でインテリアデザイナーの直子と結婚している。結婚によって十津川はプライベートの部分でも充実したため、捜査に人間味と個性が発揮されている。

 朝日新聞の記事でもわかるように、西村先生の基本は社会派小説であり、それがあるからこそ、トラベルミステリーでも十津川が鋭い視点で事件を解決に結びつける表現が出来るのだろう。
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