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夏樹静子4 蒸発3パテント [夏樹静子]

夏樹静子さんの「蒸発」には、パテントとの表現が出てくる。「・・パテントというのは、丹野鋼材が東洋製鉄に売ったプレスフレームのパテントのことですか・・」のように殺人を犯す動機として使用されている。

パテント特許といえば、TBSドラマ「陸王」で登場するシルクレイの特許や「下町ロケット」での特許紛争などを思い出すが、1972年発行の「蒸発」で登場させた夏樹さんの見識の広さも素晴らしい。西村京太郎さんや山村美沙さんの作品ではパテントや特許の登場を記憶していない。斉藤栄さんの1975年毎日新聞社刊の「ダイヤモンドと暗殺 上 暗殺編」に「・・ぼくの理論とアメリカのパテントが組合わさっているんでほかの人には絶対に真似ができない仕掛けですよ・・」との記載がある程度。「蒸発」だけを読んでもいろんな表現が気になってしまう。

あと、電話に関していうと、「・・別府から福岡はダイヤル即時で繋がるのだが、市外通話のため「松風」ではあとで通話料金を知らせてもらうため、いったん100番に申し込んで待つという方法をとったからですね・・」と。今ではダイヤル即時が当たり前の通話を100番での申し込みと差別化を図っている。1972年当時の時代を生きていた人ならわかるだろう。ひょっとすると現代人にはダイヤルとは何だ、とまで言われるかもしれないが。

 表現を考えながら小説を読むのも一興ではないか。

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